サンワサプライのトラックボール MA-TB41BK

しばらく更新しておりませんでしたが生きています。

最近いまひとつピンとくるマウスに恵まれなかったので、久しぶりにトラックボールを買ってみました。
かなり前にはトラックボーラーだったこともあるんですが、なんとなく離れてしまって、ひさしぶりに。

トラックボールというと、Kensingtonという古くからのメーカーと、あとはロジクールが大手。
サンワサプライはメジャーにはなれないものの、結構古くからマウスもトラックボールもやっています。
私も昔MA-TB32UPS Streamという製品を使っていました。この製品は世間では凄まじく評判が悪い、地雷と言われ続けた製品なんですけど、私はなぜか手に合ってかなり愛用しました。
それも10年以上前のこと。今回のMA-TB41は久々に使います。

さて、かつてのサンワサプライStreamが、なぜ地雷と言われていたかといいますと、ボールの転がりを検知するセンサーの位置が間違っていたんです。
正しいセンサー位置は、ボールを操作するポイントの正反対の位置です。そうしないと、ボールを転がす方向によってポインターが動く速さが変わったりだとか、まっすぐ転がしたのにポインターは弧を描いて動いたりします。
Streamは、真上から操作するタイプのトラックボールだったのに、センサー位置は右斜め手前側の、かなり側面に近い位置でした。
そのせいで、ポインターがなんとも異様な動きをするトラックボールという、すごいクセのある製品になってしまったのでした。

私はなぜか、それほど苦にならずにStreamを愛用できちゃったんですが、正直なぜかは自分でもわかりません。
動かす向きによって速度が違うとか、ポインターが弧を描くとかは、理屈のことだけじゃなくて、私の手元でも確かに起きていました。でもなんか、それに慣れてしまって。

手をもっと奥に!

さて、あれから時を経たモデルであるMA-TB41は、果たしてどうなったか。
まず写真で見てみましょう。

ズレてますねえ。
理想的には、穴のあるところにセンサーがあるといいんですが、手前にズレています。センサー裏にも基板やらが必要でしょうから、可能な限り最小のズレにしてこの位置かなあ。
左右にはズレていません。

こうなると、ボールのやや奥側を使うように指を置くのが、正しいポジションとなりますね。
私は大男で手も大きいので、奥側に指を置くこともできます。実際、そのようにすると、カーソルの動きにも違和感なく、ボタンも無理なく押せます。

Amazonのレビューなどを見ていると、「ボタンが重い」という声がかなりあるんですが、おそらく手が大きくない方だと思います。
手を手前寄りに置いて、ボールの頂点から手前寄りを操作する感じになっちゃっていると、ボタンがすごく押しづらい。ボールが邪魔でボタンが遠く、しかも重い。
近頃のマウスで非常にポピュラーになってしまった、マウスの上部カバーパーツの弾力がそのままボタンのバネになっている形のボタンなので、これは手前寄りを押すとボタンが重くなっちゃいます。
さらに、ボールの手前寄りを操作すると、「縦より横の方がカーソルが遅い」とか、「横に動かすとカーソルが弧を描く」といった、変な動きにもなります。

実のところ、私もセンサー位置を確認してちょっと考えてみるまでは、ちょっと手前寄りに手をおいてボール頂点で操作していました。特に意識せずにただ手を置けば、ついそうしてしまうと思います。
そうじゃなくて、奥の方を操作するようにすれば一気に快適になります。ボタンも軽くて無理なく押せるし、カーソルの移動も素直になります。手のひらの下の方は、完全にトラックボールの筐体の上に乗せます。机に触れない。ボールは中指の第一関節あたりでの操作になりますね。
おそらくこの製品の正しい使い方はそれだと思います。そのように扱うために、結構大きな手が必要にも思いますが。

 

これは「中指」トラックボールでは?

パッケージなどに「Symmetric Design」なんて書いてあるんですが、左側面にスクロールホイールがあります。これ左利きだと使えないような……。
ともあれ、左右ボタンとボールについては、左右対称デザインです。

トラックボールには、親指タイプと人差し指タイプのふたつがある……といわれているんですが、MA-TB41のようなタイプは、中指タイプとすべきじゃないかなあ。
親指タイプは間違えようがないんですが、MA-TB41は、ボールを人差し指で扱うと左クリックする指がありません。ドラッグできない。
「人差し指タイプ」とはっきりいえるのは、親指位置にクリックボタンがある、ELECOM DEFTのようなものでしょう。

シンメトリックデザインのものでも、LogicoolのTrackman Marbleとか、KensingtonのOrbitといった製品も、左クリックは親指でできます。

MA-TB41は、確かにボールは中指で操作しないとクリックもできないのだから、「中指タイプ」と言わざるをえない。
かろうじて親指で左クリックもできなくはないですが、すごく重くてちょっと無理がありますね。

これは「根本的に設計を間違えているのでは」という気もします。
しかしながら、「手を奥に置き、中指でボールを、人差し指で左ボタンを操作する」という使い方をすると、ボールもボタンも好ましく動作します。センサーの位置や、ボタンを押しやすい位置など、そのように狙って設計されているように見えます。
狙ってこのように作った中指トラックボールであるならば、パッケージなどに「人差し指」と書いてあるのが間違いですね。
しかし、親指タイプがマジョリティで、人差し指タイプはマイナーなトラックボール業界で、新種の「中指タイプ」だなんていっても売りづらすぎる、という営業的な判断もあったかもしれないなあ。

なお、中指タイプといっても、指一本で操作することにこだわらなくても大丈夫です。
精密に動かしたいときは人差し指と中指の二本を添えて動かすと安定するし、慣れが必要そうですが、中指と薬指というのもよさそう。

 

ホイールについて

右手でしか使えない位置ですが、スクロールホイールがあります。
Trackman Marbleとかはホイールがないのが弱点でした。やっぱりあると便利で。

MA-TB41の場合、ホイール自体もそれなりに便利に使えます。位置にも無理はありません。ちょっと重めの回転かな。
ホイール自体の質はさほど良い感じではなく、クリックも重い。結構力が要ります。使い込んでるうちに軽くなってこないかな……。
スクロールは、ノッチありのタイプです。

しかしトラックボールの場合、ホイール押し込みで呼び出せるオートスクロールモード、これが非常に快適なんですよね。
単なるWindowsの標準マウスドライバーの機能なんですが、これがトラックボールと相性がいいんです。

ただ、私が2ボタン+ホイールだけのマウスを使うときは、ホイールクリックにブラウザバックを割り当てるのがいつもの運用なんですよね。
これだとオートスクロールをそのまま使いたいので、ブラウザバックが入る場所がない。もう一個ボタンがあればいいのにな。

 

総評

あまり値段の高い製品ではなく、部品の品質などもさほど高級感はありません。
まあ実売は3000円前後というところで、数が出ないトラックボールとしては安い部類ですから、値段なりです。1500円くらいのマウスみたいな感覚でしょうか。

ただ、ボールが一般的な40mmよりも大きな46mm径。
ボールが大きいほど、テコの原理で転がり抵抗を小さく感じます。特に静摩擦に効果があり、静止状態から少しだけ動かすような微妙な操作はやりやすい。

先述の通り、「中指タイプ」という、既存の人差し指タイプとは異なるものです。
それを理解した上で、手をぐっと奥に置く独特の使い方に馴染めれば、これはこれとして悪くないと思います。

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